「架空庭園への道」を歩んで

音楽のこと

ソフィアザールさんでの榎本智史さんとのデュオリサイタル「架空庭園への道」が、12/11無事に終演いたしました。

初期から無調への過程を描いたオールシェーンベルクプログラム、皆様方が多くお喜びくださってよかったなあ…と感じています。

榎本さんを初めて知ったのは、昭和音楽大学の博士課程に通っていた頃。歌曲伴奏法の授業で榎本さんのシェーンベルクを聴いて、「この人はただものではない」と思ったことを鮮やかに思い返します。

時が流れ、こうしてご一緒させていただき、とても感慨深いです。本当にありがとうございました。

シェーンベルクはとても難解ですが、榎本さんが根気強く導いてくださったおかげで、だんだんと親しみやすくなってきました。

ただ過程においては、演奏者ふたりともが架空庭園の毒にやられてしまって、だんだん病んでいくという場面もありました。

お互い、終演後には睡眠障害が解消されたようで、無意識のうちにシェーンベルクにやられていたのね……と納得しました。

ひとまずは、架空庭園をめぐる旅はおしまい。またいつか、この旅路を辿れたらいいなと願います。

ありがとうございました!

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