句集『広島』を受け取って

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俳句を始めたのは今年になってからのこと。自分が俳句を始めるとは思いもよらなかったのだけど、ご縁あってあれよあれよという間に俳句を作るのが習慣になってきました。

俳句との出会いのきっかけを作ってくださったのは、堀田季何先生。ご近所のカフェで出会い、飾らないそのお人柄に惹かれて句集『人類の午後』を読んだところ、撃ち抜かれました。

これを伝えなくてはならないと、アトリエ第Q藝術さんで『人類の午後』の朗読会を開かせていただきました。その時の模様がこちら。リンクを辿っていただければ幸いです。

【朗読 私の一冊vol.5】小暮沙優 堀田季何の「人類の午後」を読む
​私の一冊 小暮沙優 堀田季何の『人類の午後』を読む(ライブ朗読を録音したものです。)我々が佇むのは、人類の午睡の時間なのか。微睡みのヴェールを斬り裂いた先、我々が居るのは何処か。第七十二回藝術選奨新人賞受賞作、堀田季何『人類の午後』。現在を照らす言葉を分かち合う時間を、ともに。堀田季何 Kika Hotta(著...

読み間違いなどあります。どうぞご容赦ください。とにかく衝動にかられて、楽曲を制作し、読み、歌いました。

そこから俳句同人誌「里」の島田牙城さんともつながりました。『人類の午後』を出版された邑書林の方です。

そして気がついたら「里」に投句するようになっていました。不思議なご縁です。

そんな風に毎日を送っているうちに、句集『広島』が牙城さんから送られてきました。

戦後十年が経ってから、千五百を越す句が集められた句集『広島』。原爆当事者の方も多く句を詠まれています。

これを読んで、「里」十一月号に寄稿してほしいというご依頼でした。

長い逡巡の後に句集を開くと、強い衝動をおぼえました。

──わたしは、伝えていかなくてはならない。

そして、気がつくと句集『広島』音読会の実現に向けて動き始めている自分がいました。

今月、初めて広島へ行きます。俳句の仲間の皆様方ともお会いできます。ご縁の深まりがただただ、嬉しいです。

この衝動の波紋がどのように広がっていくか、私自身も静かに見届けていきたいです。

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