《フィデリオ》ありがとうございました!

終演報告

あらためて、代沢芸術祭ならびにラ・フォル・ジュルネTOKYO2023《フィデリオ》、本当にありがとうございました。

何よりもまず、岸本さんに感謝の気持ちを伝えさせてください。

今回のお話を岸本さんから最初に頂戴したのは2020年のことでした。この年の二期会《フィデリオ》でもカバーキャストをつとめるご縁も感じながらお引き受けいたしましたが、皆様もご存知のとおりコロナ禍でラ・フォル・ジュルネはこのあと3年間中止となりました。

2023年は開催の運びとなり、岸本さんから再びご連絡を頂戴した時はとても驚き、嬉しさで心が震えました。そして、ご信頼にお応えできるように誠心誠意励もうと思いました。

フロレスタン役は同じく二期会《フィデリオ》カバーキャスト仲間でいらして、厚い信頼を寄せる芹澤さんがお引き受けくださり、稽古が始まるのを待ち遠しく準備いたしました。

稽古では、丸の内フェスティバルシンガーズならびに丸の内交響楽団の皆様方の真摯なご姿勢に心打たれました。この難しい作品に全身全霊で立ち向かっておいでの皆様方の音を聴いて、なんとしても両公演をいいものにしなくては…と奮い立たせました。また八田さん、下里さん、向原さんはじめ、支えてくださった運営の皆様方の暖かさも心強かったです。本当にありがとうございました。

そして合唱団の皆様を鼓舞されながら、自らの歌声で先導される浪川先生のお姿、企業人としての実績も豊かでありつつプロとしての道に身を投じられた平尾先生のお姿からも、たいへん多くのことを学ばせていただきました。特に浪川先生とは、主人の姉が学生時代に先生のピアニストをつとめていたというご縁もあり、今回お近づきになれて本当に嬉しかったです。ありがとうございます!

ナレーションの山田さんとも、学生時代の繋がりがありました。心を砕いて制作くださったナレーション原稿からも、多くの想いを受け取りました。

ふたつの本番は、それぞれに思い出深いです。

代沢芸術祭では、終演後に小さな女の子がお母さんと握手を求めてくださいました。彼女の人生の足跡に、なにか残すことが出来たのかもしれないと思うと胸がいっぱいになりました。音楽と共に歩む人生を送ってもらいたいです。

ラ・フォル・ジュルネでは、懐かしい方々との思いがけない再会が多くありました。お気にかけてくださって、本当にありがとうございます。ご挨拶がかなわなかった皆様方、この場であらためて御礼を申し上げます。

岸本さんのタクトに導かれながら、レオノーレと、皆様方と共に過ごしてきたこの期間、本当に幸せな時間でした。同時に自分の至らなさも痛感し、あらためて精進を重ねていこうと心新たに誓う期間でもありました。このような機会を与えてくださいました岸本さん、そしてお時間をご一緒させていただきました皆様方にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

またいつか、皆様方とご一緒させていただけますよう、研鑽を積んでまいります。おつかれの出ませんよう、くれぐれもご心身おいといください。またお会いしましょう!

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