原爆句集『広島』を歌う──アクションつなぐ

広島のこと

今年の8月、広島・神戸・東京の三都市で原爆句集『広島』を底本とした朗読モノオペラ《つなぐ》を上演することとなりました。

原爆投下から10年後の昭和30年に刊行された句集『広島』への思いは、こちらのnoteも併せてお読みいただければ嬉しい限りです。

広がる「地元」|小暮沙優
ライフワークと位置付けている地域での文化芸術活動は、今年大きな拡がりを見せました。 まずは、いま暮らす駒込での音楽活動。今年は一年、ご近所のソフィアザールさんの遠藤恵美子さんにお声がけいただき、毎月のマンスリーコンサートを持たせていただきました。 遠藤恵美子さんと「冬の旅・Ⅱ」終演後 来年は制作活動に注力することもあ...
平和のための行動を|小暮沙優
平和のための行動を選んでいきたい。そう願うようになったのには、昨年が大きな転機となったような気がしています。 一連の活動を通じて、内なる平和・外なる平和について考えるようになりました。 広島から帰ってから、ウダイ・フセ...

また「里」に掲載させていただきました文章もこちらでお読みいただけます。

句集『広島』を読んで
 中学生の時に『いしぶみ 広島二中一年生全滅野記録』と出会った。旧制広島二中の一年生321人の原爆の瞬間から、彼らが世を去るまでを描いたその本からは、大きな影響を受けた。私の平和観の基盤は『いしぶみ』によって育まれたと言っても過言...
広島への道(一)
 「里」十一月号の特集で「句集『広島』を伝えていくために動き出します」と書いた。その後、思いきって広島を訪れることを決めた。   手帳を開いてみると、十二月の空いている日が一日。よし、この日で日帰りしようと決めて、東京ー広島間の始...

広島公演は8/3(木)夜。広島市のアステールプラザの音楽室での公演です。

神戸公演は8/4(金)夜。六甲駅からほどちかい里夢での公演です。

東京公演は8/26(土)夜。《不思議の国のアリス》を上演した滝野川会館の、5階の小ホールです。

公演の主催は「アクションつなぐ」。兵庫の武庫之荘の出版社、邑書林の島田牙城さんが代表をつとめてくださっています。心より感謝申し上げます。

本公演は収益を上げることを目的とはしていません。会場費・交通費などに充当する活動協力費として、各回2,000円の事前お振込みをお願い出来れば幸いです。

お申込みは、actiontsunagu@gmail.com までお願いいたします。

肌脱ぎつお母さん熱いと言ひ遺す 山口 岡藤靜翆

この句をFacebookで紹介したところ、大きな反響がありました。凄惨な句という声もいただきましたが、句集『広島』にはこのような句が1,521句おさめられています。

こちらを録音したものもお聴きいただけます。

肌脱ぎつお母さん熱いと言ひ遺す
Soprano Drammatico / Wagner

ご縁あって、この句集『広島』を受け取りましたが、読んだ時から自然と心と体が動いていました。行動を起こさなければならないと思うよりも前から、動き始めていました。

いまは平日に毎日一句ずつ、曲をつけています。手を合わせ、そして寄り添っています。

制作状況もすこしずつお知らせしてまいりますね。

八月という月、共に平和を願う時間をご一緒させていただければ嬉しいかぎりです。

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