ワーグナーとベッリーニ

ポートフォリオ

私がワーグナー作品を歌うようになったのは、修士課程から博士課程にかけてアッリーゴ・ボーイトの研究に取り組むようになったことがそもそものきっかけでした。

自身もオペラ《メフィストーフェレ》のリブレッティスト・作曲家であると同時に、ワーグナー作曲の《ヴェーゼンドンク歌曲集》や《トリスタンとイゾルデ》をイタリア語に翻訳するなど、イタリア半島でのワーグナーの重要な紹介者となったボーイトの存在なくしては、今のようなレパートリーになっていないのだと考えています。

ワーグナーの作品を研究する中で、ワーグナーにとって非常に重要な存在の作曲家がベッリーニであったということも知りました。研究の中で、ワーグナーの歌唱のヒントを得られるかもしれないと考え、ベッリーニの作品の歌唱にも多く取り組みました。

それから歳月は過ぎましたが、ワーグナーとベッリーニの作品を録音・録画する機会が、昨年の夏から秋にかけて連続してありました。これも研究過程におけるひとつの成果だと考え、両方の録音・録画をならべて記事にしてみます。

ワーグナー作曲《トリスタンとイゾルデ》より「イゾルデの愛の死」

ベッリーニ作曲《清教徒》より「ここにあなたの優しい声が」

いずれも加賀町ホールさんで録音・録画いたしました。

お聴きいただければ幸いです。

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